【初めての方必見】グループディスカッションとは

グループディスカッションとは、特定のテーマや課題について複数人で話し合い、グループとしての結論を出す選考方法のことです。

グループディスカッションを課すことで、企業や学校は受験生のコミュニケーション能力や論理的思考力を把握できます。

グループディスカッションは、主に以下3つに分けられます。

型	課題解決型	自由討論型	ディベート型
特徴	課せられた課題に対してメンバーで話し合い、合理的な解決策を導き出す選考方法	明確な答えがない議題に対してメンバーで討論し、グループとしての答えを出す選考方法	賛否のあるテーマに対して、賛成派と反対派に分かれ討論する選考方法
テーマ例	・日本の人口減少を食い止めるにはどうすればよいか ・残業を減らすにはどうすればよいか ・売上が落ちているサービスに対して、どのような対策を講じればよいか	・AIの普及により生活はどう変わるか ・無人島にひとつものを持っていけるとしたら、何を持っていくか ・10年後になくなる職業は何か	・店舗の24時間営業は必要か否か ・リモートワークは継続すべきか否か ・選考にAIを導入すべきか否か
特に求められる能力	・分析力 ・構造化力 ・提案力	・論理的思考力 ・積極性 ・協調性	・論理的思考力 ・共感性 ・提案力

知識や技術ではなく協調性や問題解決力などが重視されやすいです。

未経験者は型を知っておくだけで、当日の不安が軽減されます。

【初めての方向け】グループディスカッションの流れを知り不安を解消しよう

実際のグループディスカッションの流れは、以下の通りです。

1. 議題の説明
2. 自己紹介・役割決め
3. 話し合い
4. 意見の集約
5. 発表

まずは試験官から「どのような議題について話し合うのか」について説明されます。議題が発表されたタイミングで、制限時間やルールについて説明されることが多いです。

次に、グループメンバー内で自己紹介をし、司会・書記などの役割を決めます。

役割が決まったら、テーマについてメンバーと意見を出し合います。メンバーと話し合う場面では、建設的なコミュニケーションをするための思考力や分析力が必要です。

ある程度話し合いが進んでから、グループ内の意見をまとめます。話し合いの中で最も有力な意見をピックアップしたり、メンバーの意見の共通点を結論にしたりすると説得力のある答えを得られやすいです。

最後にグループの意見を発表します。議論の過程を知らない人にも伝わりやすい構成にすれば、相手を納得させる発表ができます。

上記がグループディスカッションのおおまかな流れです。

流れを知っているだけで、当日の緊張が和らぐため把握しておきましょう。

 

グループディスカッションの役割

グループディスカッションでは、タイムキーパーや書記などの役割を決めることがあります。

役割を決めることで話し合いをスムーズに進められるうえに、議論が脱線するリスクを下げられるからです。

役割は、主に以下の3つに分けられます。

役割	役目
司会	議論を効率的に進めて意見を整理する
書記	議論の要点をメモする
タイムキーパー	時間配分を管理し、スケジュール通りに議論を進める

書記は議論の要点をメモしますが、そのメモが話し合いを深めたり発表の準備に役立ったりする役職です。

他の役割として、メンバー全員で発表しない場合の発表者を決めたり、意見を出すアイデアマンを設定したりすることもあります。

どの役割を担当することになっても、積極的に関わることが評価のポイントです。

 

グループディスカッションで見られていること3選

グループディスカッションの概要がわかったところで、実際に「試験官がどういった点を見ているのか」確認しましょう。グループディスカッションで見られやすい点は、以下の3つです。

• 協調性
• 論理的思考力
• 積極性

ひとつずつ解説します。

 

1.協調性

グループディスカッションで協調性は重視されやすいです。試験官は企業の一員として長期間働けたり、他者の意見を聞き折り合いをつけられたりする人材を求めているためです。

従業員の離職は、企業にとって大きな損失につながる深刻問題であり、多くの企業が社員の退職を防ぐ施策を講じています。その対策のひとつとして、企業は協調性があり長く働いてくれる人材を選考段階で見極めようとします。

なお、相手の目を見て相づちをうったり、話せていない人に発言の機会を振ったりすると、協調性を持ち合わせている人と見なされるためおすすめです。

 

2.論理的思考力

論理的思考力があれば、職場の課題を根拠をもとに解決できます。

例えば、ある会社が「若手社員の早期退職が多い」問題を抱えているとしましょう。その場合、若手社員の退職理由として「研修環境がよくなかった」「休みが十分でなかった」などが考えられます。「研修環境がよくなかった」という問題を解決するために研修体制を見直したり、新しい教育方法を導入したりすれば、社員の早期退職を防げる可能性が上昇するでしょう。

論理的思考力を持つ人は、企業が抱えている課題を正確に解決できるため重宝されます。

 

3.積極性

試験官は受験生に、積極性を持ち合わせているかも重視します。積極性を持ち合わせている人材を採用すると、企業に以下のメリットがあるからです。

• 新たな取り組みにチャレンジできる
• 社員が意欲を持って成長する
• 議論が活発に進む

積極的に新たなプロジェクトにチャレンジしたり、スキルを磨いたりする人材を確保できれば他企業との競争で有利になるでしょう。

積極性を示すために進んで発言するだけでなく、周りがやりたがらないことを引き受けたり、他の人の意見に賛同したりするのがおすすめです。

 

【初めてでも不安解消】グループディスカッションで準備すべきこと3つ

最後に、グループディスカッション当日までに準備すべきことを確認しましょう。本番までに準備すべきことは、以下の3つです。

• Web上でのリサーチ
• 模擬練習
• オンライン講座

それぞれ解説します。

 

1.Web上でのリサーチ

受験する業界に関係がありそうな情報を事前にリサーチしましょう。リサーチしないと根拠のある意見を述べられないだけでなく、メンバーが話している内容を理解できない可能性があります。

またグループディスカッションのテーマに、業界に関することや時事的な社会問題が取り上げられやすい点もWeb上でリサーチしておいたほうがよい理由のひとつです。

実際のリサーチ方法として、以下の3つをおすすめします。

• テレビ・インターネット・新聞で業界に関する時事ニュースを見る
• 四季報や業界誌の内容に目を通す
• 先輩や知人から業界に関する話を聞く

最低限、 Webを始めとした媒体で1日のニュースを確認するようにしましょう。

 

2.模擬練習

実際にグループディスカッションの模擬練習をしておくと、当日の流れや本番の立ち振る舞いを把握できます。

模擬練習を行う場として、大学のキャリアセンターや就活支援サービスを実施している民間企業などがあります。

数をこなすことで対応力が身に付き、慣れていくため進んで練習しましょう。

なお、模擬練習するのが難しい場合、YouTube上でグループディスカッションの動画を見るだけでも、流れや雰囲気を把握できるためおすすめです。

模擬練習を経験したり流れを把握したりするだけで、当日の不安が緩和されます。

 

3.オンライン講座

グループディスカッションの対策として、オンライン講座を受講する方法もあります。

講座によってはプロから添削を受けられるため、効果的にグループディスカッションのノウハウを習得できるでしょう。

また、グループディスカッションで有利に働く言動やNG例なども聞けるかもしれません。

オンライン講座には無料のものと有料のものがあるため内容を確かめ、自分に合った講座を選択しましょう。

 

 

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