独身でも終活は必要?人生100年時代を見越した生前準備のすすめ
人生100年時代、独身の方にとっても終活は決して他人事ではありません。終活を通じて、自分の希望や大切なことを整理し、将来に備えることで安心した日々を過ごせます。
現在、日本では65歳以上の約1/5が単身世帯、いわゆる「おひとり様」といわれています。(引用元:内閣府・令和6年版高齢社会白書 )
退職後、余裕ができてから終活を始めても遅くはありません。しかし、残された方に負担をかけないためにも、体力がある40~50代のうちに始めるとおくと尚良いでしょう。
本記事では、独身の方が終活を始めるべきメリットや注意点、エンディングノートの活用について詳しく解説します。独身の方が安心して自分らしい未来を描けるように、ぜひ参考にしてください。
・独身で今後の生活や老後に不安を感じている人
・将来のために終活や生前準備を考え始めた人
・家族や身寄りがなく、万が一に備えたいと考える人
・自分らしい最期を迎えたいと願う人
目次
終活とは?
終活とは、人生の最後を自分らしく迎えるために準備することです。そのため、安心して豊かな生活を送るには、将来を見越した計画が欠かせません。
健康なうちに終活を始めることで、安心して生活できるだけでなく、周囲の負担も減らせます。また、終活は過去を振り返り、これからの人生に新たな目標を見つける良い機会にもなるので、残りの人生を前向きに過ごせるようにもなります。
独身の方は頼れる家族が少ないことが多いため、早めに介護や葬儀の手続きを計画しておくといいでしょう。
独身の方が終活するメリット5選
独身の方が終活を始めることで得られるメリットは以下のとおりです。
- 老後・死への不安を軽減できる
- 希望通りの葬儀を計画できる
- 必要最低限の物を残せる
- 財産の全体像を把握できる
- 人生を振り返るきっかけになる
1つずつ詳しく解説していきます。
老後・死への不安を軽減できる
介護が必要になったときや亡くなるといった状況に備えて、早めに終活を始めることで、不安を軽減できます。なぜなら、終活によって、将来への準備が整理されるので、安心して最期を迎えられるからです。
たとえば、遺言書の作成や重要な書類の整理をすることで、心に余裕を持つことができるでしょう。
さらに、事前に計画を立てておくことで、病気や突然の怪我など、予期せぬ出来事にも柔軟に対応できます。事前に計画を立てておくことで、心に余裕が生まれ、ストレスが減り、趣味を楽しむ時間が増えるなど安心して老後を過ごせるでしょう。
希望通りの葬儀を計画できる
終活を通じて、希望する葬儀の形や場所を事前に考えておくことで、自分らしい最期を迎える準備が整います。また、葬儀社と事前に相談しておけば、自分の希望に沿った葬儀を実現できるでしょう。
たとえば、好きな音楽を流したり、親しい友人だけを招いた小規模な式にしたりと、細部にわたり自分の好みや価値観を反映させることが可能です。葬儀の形式や参列者など、具体的な要望を反映させることで、自分らしい最期を迎えられるでしょう。
大切な人々に感謝の気持ちを伝えながら、自分らしい最期を迎える、心のこもったお葬式を実現しましょう。
必要最低限の物を残せる
終活で物を整理し、必要なものだけを残して不要なものを処分することで、遺族への負担を減らせます。残された方が、遺品整理で困らないように、日常生活に必要最低限の物だけを残すようにしましょう。
物を減らすと部屋が広くなり、無駄な物を買わなくなります。また、ミニマリストのようにシンプルで心地よい生活が送れるようになります。この過程で自分にとって本当に大切なものを見つめ直し、生活の質を向上させることもできるでしょう。
物の整理は一度に終わらせるのではなく、定期的に見直すことで、つねに身軽で快適に過ごせるようになります。
資産の全体像を把握できる
終活で財産管理をすると、資産の全体像を把握できます。また、現金、不動産、金融資産、保険、貴重品などを整理することで、老後の資金計画が立てやすくなります。
まず、現金やその他の財産をリストアップし、次にカードやサービスの契約内容を確認します。最後に、不要な財産があれば整理しましょう。さらに、遺言書を作成しておくことで、死後の資産の行き先を明確にし、家族や友人への負担を軽減できます。
お金の不安を解消し、安心して老後を過ごすためにも、終活の一環として財産管理を始めてみましょう。
人生を振り返るきっかけになる
終活とは、人生の最期を考え、準備することです。普段は人生を振り返る機会があまりないですが、終活を通じて過去を見つめ直し、後悔のない人生を目指しましょう。
日記や写真を見返し、これまでの出来事や思い出を振り返ってみましょう。今までの歩みを見直すことで、今後の生活に対する新たな目標や意欲が生まれることもあります。
また、挑戦したいことを考えたり、新しい趣味を見つけたり、日々の生活に新たな活力を与えてみることで後悔のない人生を送れるでしょう。
独身の方が終活するときにおさえておくポイント
終活するうえで、おさえておきたいポイントをまとめました。参考にしてください。
老後の収入減に備えてお金を貯めておく
老後の収入減に備えて、収入に余裕があるうちに貯金や資産運用を始めることが大切です。
毎月の収入から一定額を貯蓄し、投資信託やNISAなどを活用して資産を増やす工夫をしましょう。早めの対策により、老後の生活に安定感を持たせ、安心して過ごせます。
家族・友人と良好な人間関係を築く
ひとり暮らしでも寂しさを感じずに楽しく暮らすためには、家族や友人など周囲の人と良好な関係を築くことが大切です。定期的に人と会う機会を作るために、クラブに参加したり、地域の集まりに参加することは、孤独死を防ぐためにも効果的です。
また、周囲の人と積極的に関わることで、ひとり暮らしでも孤独を感じることを減らせるので、充実した日々を過ごせるでしょう。
早めに不要な物を捨てておく
高齢になると体力が衰えてしまうため、大型家具や不要な物は早めに捨てておきましょう。
健康で元気なうちに身の回りの物を整理することで、生活スペースが広がり、心の整理にもつながります。また、将来の遺品整理における家族の負担を減らすことにもなります。
独身の終活にはエンディングノートが便利
エンディングノートは、人生の終わりに向けて必要なことを書き留めるためのノートです。たとえば、大切な人へのメッセージや死後の手続きに必要な基本情報をまとめておくことで、希望通りの葬儀を実現し、残された家族の負担を減らせます。
エンディングノートの形式や内容に決まりはありません。市販のノートは書きやすく、自作ノートは自由度が高いといった利点があります。また、スマホのメモ帳やパソコンのソフトを使ってデジタル形式で作成することも可能です。
基本情報として、氏名、現住所、財産情報などは手続きに必要となるため、正確に記入して定期的に更新しましょう。不正確な情報は遺族に混乱を招く恐れがあるため、注意が必要です。
まとめ|独身の方でも終活は必要!
独身の方にとって終活は、人生を見つめ直し、老後の不安を減らす大切な機会です。
とくに独身の方は、健康で元気なうちに早めに終活を始めることが重要です。早めに老後の生活やお金に関する計画を立てることで、心の余裕を生み、安心した日々を過ごせるようになるでしょう。
この記事を参考に、自分に合った終活の計画を立て、最初の一歩を踏み出してください。
この記事を書いた人
たね
Webライター
シンプルな暮らしを追求するミニマリストのWebライター。
学ぶことで人生が切り開いた経験をもとに、大人こそ勉強が必要と実感。
ライターとして、正しい情報を分かりやすく伝えることをモットーに執筆しています。
趣味はキャンプと海外旅行。得意ジャンルは金融・IT・ライフハック。
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編集者情報
株式会社デジタル・ナレッジ サービス推進事業部 事業部長 野原 成幸 | |
わからないことはインターネットで検索していた時代から、AIに質問することでさらにスピーディーに解決できる時代になりました。多くの場合、解決して終わりだと思いますが、「これについてもっと知りたいな」「学んでみたいな」ということも少なからずあるのではないでしょうか。 Pre.STUDYでは、何かを学びたいと思って検索する人にとっての学びの予習(prestudy)になり、明日誰かに話したくなる情報を発信しています。それと同時に、なんとなく湧いた疑問を検索した先で、ふと芽生えた知的好奇心をくすぐり、学びのきっかけになるメディアを目指しています。 |