これでカタカナ英語とおさらば!英語の発音がみるみる上達する「フォニックスの7つのルール」後編
発音が飛躍的に良くなる!
初めて見る単語も読めるようになる!
英語が聞き取れるようになる!
知っておくべきフォニックスのルール、前編では4つのルールをご紹介しました。
今回は、続きとなる5~7のルールをお届けします。
英語の発音に自信がない人
英語にカタカナをふったりローマ字読みしてきた方
発音記号をたよりに英語の単語を読んでいる方
海外で英語の発音が通じなかった経験を持つ方
知っておくべきフォニックスルール5 「1文字1音(子音)」
英語の子音は全部で21個あります。
アルファベット26文字のうち、母音である「a, e, i, o, u」以外の21文字ですね。
その中でも大きく「有声音」と「無声音」に分けることができます。あまり聞きなれない言葉ですが、簡単に言うと「声の出る音=有声音」「声の出ない音(息の音)=無声音」ということです。
この2つを理解することが大切なので、ちょっと詳しくご説明しますね。
有声音は音を出したときにのどが震えます。
のどに手をあてて短母音のaの音をだしてみてください。手に振動が伝わったら、それは有声音です。
無声音をやってみましょう。
まずはカタカナの「プ」を言ってみてください。のどが震えますよね。日本語の「プ」は有声音なんです。
では次にpの音を出してみてください。口を堅く閉じてから強く息だけを出してください。もう1つの手に吹きかけてみると息の強さを感じられるかと思います
のどが震えないのがわかりましたか?これが無声音です。
日本語には無声音というものが存在しないので、子音の中でも無声音に注意して音の出し方を練習してみてください。
b 有声音
口をしっかり閉じて、一気に声を出して「ブ」と言ってみてください。日本語の「ブ」と違いに気付きましたか?
c 無声音
この音は口の奥で音を出します。勢いよく息だけで言ってみましょう。無声音なので声はでません。
d 有声音
舌の先を上の歯ぐきにつけて、それを話すときに一気に[d]と言います。
f 無声音
舌の唇を上の歯で軽く押さえて「フーッ」と言ってみてください。無声音なので声は出ません。
g 有声音
cと同じ発音の仕方です。ここが英語の面白いところですね。文字が違っても音が同じものがいくつかあります。同じ発音の仕方で今回は声に出してみてください。
h 無声音
口の奥からたっぷりの息を使って「ハ」と言ってみてください。無声音なので声はでません。走った後の「ハー、ハー」に感じが似ています。
j 有声音
舌はdと同じ位置に押し当てて、舌を話しながら[dʒ]と強く発音します。
k 無声音
cと同じ音です。口の奥で響かせて息だけで言います。
l 有声音
舌の先を前歯の裏につけて、軽く[l]と言ってみてください。口の前の方で音がでます。
日本語のらりるれろと英語のlとrは舌の位置が違うのでなかなか日本人には出しづらい音ですね。
m 有声音
鼻音です。鼻に抜ける音です。nも同じ鼻音ですが音の出し方がちょっと違います。この2つは音の出し方を比較しながら練習するとよいと思います。唇を閉じて鼻に息を通しながら声を出してみてハミングと同じ出し方です。
n 有声音
鼻音です。唇は閉じないで、舌の先を上の歯ぐきの内側につけて声を出してみてください。
p 無声音
唇を閉じて、息だけで一気に「プ」と言います。bと音の出し方は同じです。mpiではこのように音の出し方が同じペアを『いとこ音』と呼びます。
q 無声音
cとkと同じ音です。qは単独で使われることはなく、必ず後ろにuがきます。辞書で確認してみてください。
r 有声音
アヒルのように唇を突き出して、唇を強くすぼめます。舌の後ろの部分は上の歯ぐきの奥に近づけます。舌をかすかに丸めながら声を出してみてください。その時に舌は口のどこにも触らないように気を付けてください。
s 無声音
歯と歯を軽く合わせて、舌をどこにも触れさせないで「スー」と言ってみてください。無声音なので声はでません。
t 有声音
舌の先を上の歯ぐきにつけて離しながら[t]と強く息を出します。無声音なので声は出ません。dの『いとこ音』です。
v 有声音
fと同じように、上の歯で下の唇を軽く押さえて声を出して言います。
w 有声音
唇を突き出しながら、唇に力を入れて一気に戻すつもりで[w]と言います。胸に響かせていってみてください。
x 無声音
kとsの音を素早くつなげて言います。無声音です。
y 有声音
この音は出すのがむずかしいです。舌の先で下の歯の裏を押して言ってみてください。
z 有声音
sの有声音です。歯と歯を合わせて、舌をどこにもつけないで「ズ」と言ってみてください。きれいな音ではありません。余談ですが、英語で大人が寝ているときはzzzとあらわします。
▼動画で発音をチェックしてみましょう!
知っておくべきフォニックスルール6 「連続子音」
子音が2つ、あるいは3つ並んだときに、それぞれの音を残しながら混ざりあった音になるというルールです。子音が2つ連続したときの音の出し方は1+1=2ではなく、1+1=1.5ぐらいの混ざりあった音になるイメージです。
子音をつなげて言えばよいのでそれほど難しくないと思いがちですが、私たちはどうしても母音を子音につけがちなので、実は簡単そうでなかなかどうしてなルールです。
たとえば、「Skirt」と「スカート」は全く違う発音ですよね。1つは英語、もう一つは日本語です。
英語らしく発音するためには、子音と子音の間に母音を挟まずに言うことを意識してください。
大きく4つのグループに分けてご紹介していきます。
💡 l が二番目の子音となるグループ
bl, cl, fl, gl, pl, sl
b, c, f, g, p, sを発音したら、すばやく舌を上の裏につけて[l]と言います。
音の出し方に注意して、次の単語を言ってみましょう。
clock
fly
glue
play
sleep
💡 rが二番目の子音となるグループ
br, cr, dr, fr, gr, tr
rの音は出しづらいので慣れるまでは最初にrの音を何度か出してから前の子音を言ってみるとよいと思います。いずれも前の子音の後に素早く[r]の音をつなげます。
音の出し方に注意して、次の単語を言ってみましょう。
cream
drive
fresh
green
tree
💡 最初にsが来るグループ
sk, sm, sn, sp, st, sw
sの音の後に2つ目の子音を素早くつなげます。母音が入らないように気を付けてください。
音の出し方に注意して、次の単語を言ってみましょう。
small
snack
spoon
stop
swim
💡 3連続子音
spr, str, thr
2音節、3音節にならないように、母音が間に入らないように気を付けてください。
音の出し方に注意して、次の単語を言ってみましょう。
street
three
▼動画で発音をチェックしてみましょう!
知っておくべきフォニックスルール7 「礼儀正しい母音」
母音が2つ並んでいるときに1つ目の母音をアルファベット読みして、2つ目の母音は読まないというルールです。
どこかで聞いたことがあるルールですよね。
そうです!ルール1でご紹介した「サイレントe」と同じ音の出し方です。
2つ目の母音は礼儀正しく声を出さない、ということから『礼儀正しい母音』という名前がついています。
このルールでは、2つ目にくる母音にyとwが含まれます。この2つは半母音と呼ばれて、礼儀正しい母音ルールではw=u, y=iと考えます。半母音?!と思われると思いますが、単語で見ると確かに!と思っていただけると思います。
発音は1つ目をアルファベット読みすればよいので簡単なのですが、つづりを書くときに間違えやすいルールです。同じ音で違うつづりが多いのも特徴です。
💡 ai
サイレントeのa_eと同じように最初の[e]を強く、[i]を弱く言います。
次の単語をつづりに注目して、言ってみましょう。
💡 ay
つづりは違いますが、aiと同じ音です。
次の単語をつづりに注目して、言ってみましょう。
💡 ea
口を思いきり横に引っ張るつもりで「イ」と言ってみましょう。日本語の「い」とは違う音です。
次の単語をつづりに注目して、言ってみましょう。
💡 ee
つづりは違いますが、eaと同じ音です。
次の単語をつづりに注目して、言ってみましょう。
💡 ey
つづりは違いますが、eaと同じ音です。
次の単語をつづりに注目して、言ってみましょう。
💡 ie
サイレントeのi_eと同じ音です。最初の「ア」に力を入れて、「イ」を続けて素早く言います。
次の単語をつづりに注目して、言ってみましょう。
💡 oa
「オー」と伸ばすのではなく、[ou]と発音します。
次の単語をつづりに注目して、言ってみましょう。
💡 ow
つづりは違いますが、oaと同じ音です。2文字母音に同じルールが出てきます。
ちょっと混乱してしまいそうになりますが、このルールに出会ったときには、どちらかなと考えながら音を出してみてください。
次の単語をつづりに注目して、言ってみましょう。
💡 ue
この音は口をすぼめて強く言います。[ju:]がアルファベット読みとしては正しい音ですが、多くの単語は[u:]となります。
次の単語をつづりに注意して、言ってみましょう。
💡 ui
つづりは違いますが、ueと同じ発音です。
次の単語をつづりに注意して言ってみてください。
▼動画で発音をチェックしてみましょう!
まとめ
ここまで、前編・後編にわけてフォニックスの基本的なルールをご紹介しました。
日本語と英語は基本的に音の出し方がまったく違う言語です。音の出し方、文字の並びの規則性などを知ると英語を違った視点で見ることができ、英語学習がもっと楽しくなるはずです。
ぜひ身の回りの英単語(できれば短い単語がおすすめ)を観察して、分析してみてください。
そしてまずは、正しい音を出すことを意識してゆっくり発音する練習をしてみてください。
この方法で顔の筋肉が筋肉痛になったという人は、成果が表れるのはすぐそこです!
一緒にがんばりましょう♪
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編集者情報
株式会社デジタル・ナレッジ 教育流通事業部 事業部長 中田 康宏 | |
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