運動神経は関係なし!家でできる「かけっこが速くなる」練習法&コツ3選

春は入園や入学のシーズンです。新しい環境で生活が始まるお子さんの姿に、期待と不安を感じている保護者の方も多いのではないでしょうか。
幼稚園や小学校では、運動会が一大イベントとして開催されることが多く、その中でも子どもたちの人気を集める種目といえば「かけっこ」です。
ですが、「うちの子は足が遅くて……」「運動神経が良くないから……」と、お子さんに対して悩まれている方もいるのではないでしょうか。
かけっこは、短期間で効果が出る練習方法があり、誰でも今より速く走れるようになります。
今回はかけっこが速くなるコツ、練習方法、メリット、教えるコツについて解説していきます。
・自分の子どもの「かけっこ」が遅くて悩んでいる保護者
・子どもの「習い事」に積極的な保護者
・「かけっこで速くなりたい」と思っている子どもの保護者
目次
かけっこは運動神経に関係なく速くなる
かけっこは、遺伝的要素はもちろんありますが、運動神経が良くなくても、適切な練習で今より速く走れるようになります。
幼児~小学生の子どもにおいて、本格的にスポーツをしていない限り、走り方を教わる機会は少なく、走り方に問題があるケースがほとんどです。
そのため、適切な走り方を教えることで、誰でも今の状態よりも速く走ることが可能となります。
かけっこが短期間で速くなる3つのコツ
個人差はありますが、正しいフォームを身につけることで比較的短期間でタイム向上が期待できます。
かけっこが短期間で速くなるコツについて、以下の3つを紹介します。
- 腕を正しく振る
- 歩幅を大きくする
- 正しいスタート姿勢をとる
腕を正しく振る
腕を正しくふると、腰の回転を通して足の動きに繋がり、速く走れるようになります。
腕の振り方のポイントは、以下の通りです。
- 手は軽くにぎる
- 肩に力を入れない
- 肘は90度に曲げて後ろにひき、外側に向けない
- 前の手は肩の高さぐらいまで上げる
- 体が左右にゆれないようにする
風の抵抗を最小限にするためにも、正しいフォームは大切です。
ですが、上記を一気に教えると子どもは混乱するため、1日につき1か所ずつ教えるようにします。
また、「肘に四角のカドをつくるんだよ」「胸の四角がいつも前を向くようにね」など、簡単なことばで声掛けすると、子どもが理解しやすいです。
さらに、走りながらだと腕の振り方がおろそかになりやすいため、止まって「腕だけ振る練習」がおすすめです。
歩幅を大きくする
歩幅を大きくすることで、スピードがのりやすくなるため速く走ることができます。
歩幅を大きくするポイントは以下の通りです。
- ももを高く上げる
- 地面をドタドタせず、強く蹴る
- 蹴った足のかかとは、蹴り上げる
- 前足の膝から下を、しっかり前に出す
歩幅を大きくするには、大きく足をひらき、力強く地面を蹴る必要があります。
それには足の筋肉や股関節の柔らかさが重要となるので、片方の膝を足の付け根まで上げる「ももあげ」や、足を蹴り上げる動作である「レッグカール」などの簡単なトレーニングを行います。
また、お子さんによっては足の裏全体を地面にべったりつけて走る「ドタドタ走り」をしてしまう場合があります。
その際は、「足の裏のここで走るんだよ」と、足の裏のつま先を指さして見せてあげると改善できます。
正しいスタート姿勢をとる
かけっこなどの短距離走は、出だしで勝負が決まると言われています。
正しいスタート姿勢をとることで、勢いよく飛び出せるためスピードにのれるようになり、結果的に速く走ることができます。
正しいスタート姿勢は、以下の手順で作ります。
- 体に力が入らないように、リラックスして真っすぐ立つ
- 力を抜いたまま、体を前にたおし、前の足に重心を掛ける
- 腕はかまえず、自然に垂らす
- 目線はななめ下を見る
この姿勢を作るとき、体を後ろにひいたり、あごを出してしまったりしないよう確認します。
うまく姿勢を作れない場合は、「こんなに差があるよ」と実演し、お子さんにお手本を見せると伝わりやすくなります。
親子でできる、かけっこが速くなる3つの遊び
子ども自らが「かけっこで速く走りたい」と思っている場合なら教えやすいですが、そうでない場合もあると思います。
そんな方のために、この章では親子で自宅や公園などで気軽に行える、かけっこが速くなる遊びを紹介します。
以下の3つです。
- 縄跳び
- 鬼ごっこ
- スキップ
縄跳び
かけっこにおいて、姿勢が安定していることや着地がスムーズであることは、速く走るためには不可欠な要素です。
縄跳びをすると、体幹が鍛えられることで姿勢が安定し、足の力が鍛えられることで着地がスムーズになります。
また、縄跳びでリズムよく足を運ぶことで、正しい着地感覚を養えるため、かけっこにおいても良い影響をもたらします。
大人であればほとんどの方が縄跳びをした経験があると思うので、お子さんに教えながらぜひ、一緒にやってみてください。
鬼ごっこ
子どもは基本的に、鬼ごっこが大好きな傾向にあります。
鬼ごっこはただ走るだけでなく、曲がる・止まるといった要素も加わるため、走力だけでなく、俊敏性も鍛えることができます。
また、追いかける側・逃げる側といった役割があるため、自然と「走る練習」をすることが可能となります。
お子さんと追いかける側・逃げる側を交代しつつ、楽しみながら取り組んでみてください。
スキップ
スキップをすることで、地面をしっかり蹴る練習をすることができます。
かけっこで速く走るには、地面をしっかり蹴って、強い力で前に進むことが大切です。
また地面を蹴るときには、つま先で足をつく必要があり、かけっこにおける正しい足のつき方を習得することができます。
お子さんがまだスキップが出来ない場合は教えながら、ぜひ一緒にやってみてください。
かけっこが速くなる3つのメリット
かけっこが速くなりたい理由は人それぞれです。たとえば、「運動会で勝ちたい」「リレーの選手に選ばれたい」などが考えられます。
こうした理由から、かけっこの練習には次のようなメリットがあります。
- 運動能力が向上する
- 他のスポーツで役立つ
- 自信がつく
運動能力が向上する
かけっこの練習をすることで、足の筋力・持久力・バランス感覚・瞬発力など、運動に必要なさまざまな能力を鍛えることができます。
また、走ることで心肺機能も強化され、疲れにくい体を作ることが可能です。
さらに、走るときは腕を振ったり、足をしっかり蹴ったりする必要があるため、全身の協調性もアップします。
幼児~小学生のうちにこれらの運動能力が鍛えられることで、その後スポーツをする際にその能力が役に立ちます。
他のスポーツに役立つ
かけっこで身に付く能力は、すべてのスポーツで役立ちます。
かけっこを通じて「速く走る」「すばやく方向転換する」「持久力を高める」といった能力を鍛えることで、どんなスポーツにも応用が効くようになります。
また、リズムよく走る力や体の使い方を学べるので、ダンスや体操、武道にも良い影響を与えます。
特に、素早く反応する力(反射神経)が鍛えられるので、格闘技や球技などでもパフォーマンスが向上します。
自信がつく
かけっこは練習した努力が反映されやすい競技です。
練習を積めば誰でも速くなることができるため、「頑張ればできる!」という成功体験を得やすいのが特徴です。
また、運動会や体育の授業で良い結果を出せると、クラスメイトや先生から認められ、自分のことを誇らしく思えるようになります。
このような経験は、将来的に他の分野でも「努力すれば成果が出る」と考える力が身につき、ポジティブな姿勢を持つ助けになります。
親が子どもにわかりやすく教えるコツ
子どもに何かを教えるときは、集中が続かなかったり、嫌がったりすることもあるため、親が根気強く向き合うことが大切です。
今回は、「かけっこが速くなりたい!」という子どもの目標を叶えるために、分かりやすく教えるコツを3つ紹介します。
- 簡単なことばを使って説明する
- スポーツ教室を利用する
- 肯定的なことばを使う
簡単なことばを使って説明する
子どもは、単純で簡単なことばの方が理解しやすいです。
子どもに分かることばで短く説明し、お手本を見せたりサポートしたりしながら、優しく教えるのがポイントです。
走っている様子を携帯で撮影し、本人に見せてあげるのも有効な手段です。
スポーツ教室を活用する
親が子どもに教えて成果があまり得られない場合、スポーツ教室を活用するという選択肢もあります。
現在では、かけっこ専門のスポーツ教室も増えており、正しいフォームや効率的な走り方を専門家に指導してもらうことができます。
ただし、スポーツ教室に通わせるとなると、送り迎えや費用面が気になる人もいるかもしれません。
そんな方には、「理論と実践でまなぶかけっこ講座」のような、時間と場所を選ばないオンライン講座もおすすめです。
肯定的なことばを使う
子どもは大人に比べて理解力が乏しいため、教えたことをすぐにできない場合があります。
その時は、意識して肯定的なことばを使い、気長にかまえることをおすすめします。
この場合に注意していただきたいのが、否定的なことばを使ってしまうことです。
「それじゃあダメ!」「さっきもいったでしょう?」「なんでできないの?」などのような否定的な声掛けをしてしまうと、お子さんが自信をなくしたり、やる気を失ったり、苦手意識を増してしまったりする可能性があります。
「かけっこが速くなる」という目標を叶えるためには、肯定的なことばを使い、子どもの気持ちに寄り添いながら教えることが大切です。
まとめ
今回はかけっこが速くなるコツ、練習方法、メリット、教えるコツを紹介しました。
かけっこは、運動神経に関係なく、適切な練習をすれば誰でも速く走ることができるようになります。
この記事を参考にして、ぜひお子さんの「かけっこが速くなりたい」という目標をかなえてあげてください。
この記事を書いた人
菊地 君助
医療従事者 × webライター
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編集者情報
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株式会社デジタル・ナレッジ サービス推進事業部 事業部長 野原 成幸 |
わからないことはインターネットで検索していた時代から、AIに質問することでさらにスピーディーに解決できる時代になりました。多くの場合、解決して終わりだと思いますが、「これについてもっと知りたいな」「学んでみたいな」ということも少なからずあるのではないでしょうか。 Pre.STUDYでは、何かを学びたいと思って検索する人にとっての学びの予習(prestudy)になり、明日誰かに話したくなる情報を発信しています。それと同時に、なんとなく湧いた疑問を検索した先で、ふと芽生えた知的好奇心をくすぐり、学びのきっかけになるメディアを目指しています。 |