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【温泉の教科書】温泉と銭湯の違いを知って温泉旅行を10倍楽しもう!

公開日:2024年06月13日 タグ:, ,

日本の伝統的な入浴施設、温泉と銭湯。この違いをきちんと説明できますか?

実は温泉と銭湯には、定義や歴史、水質、入浴効果など、さまざまな違いがあります。

今回は温泉と銭湯の違いをわかりやすく解説し、おすすめの温泉地や、温泉をさらに楽しめる温泉ソムリエの資格についても紹介します。ぜひ最後までお読みください。

この記事を届けたい人

・温泉や銭湯が好きな人
・温泉と銭湯の違いを知りたい人
・温泉の効能について詳しく知りたい人
・健康や美容のために温泉や銭湯に楽しく通いたいと思っている人

知るとおもしろい!温泉と銭湯の定義と歴史

温泉と銭湯は、それぞれ異なる定義と歴史を持っています。

温泉の定義と歴史

温泉は、1948年に公布された温泉法により定義されています。温泉法によると、温泉とは「地中から湧出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く)」で、温度が25℃以上または指定された物質(成分)が一定量以上含まれているものを指します。

参照)温泉の定義|環境省

日本の温泉の歴史は古く、7世紀の『日本書紀』には天皇や皇族が湯治(とうじ)を行った記録が残っています。湯治とは、温泉の効能によって病気の治療や療養を行う治療法です。

古くから温泉は、病気の治療や健康の回復を目的とした場所であり、中世には武士や僧侶も利用するようになりました。江戸時代には庶民も訪れるようになり、湯治場と観光地の両面を持つようになりました。現在は観光地としてのイメージが強い温泉も、本来は健康促進のための場所だったのです。

 

銭湯の定義と歴史

銭湯とは、公衆浴場法に基づき、一般公衆に入浴施設を提供する営業施設のことを指します。温泉と異なり、銭湯の水質に関する厳密な定義はありませんが、衛生面での管理は法律で定められています。

参照)公衆浴場法概要|厚生労働省

銭湯が広く普及したのは江戸時代といわれています。当時の銭湯は「湯屋」と呼ばれ、庶民の憩いの場として親しまれていました。明治、大正を経て設備が近代化していき、1948年には、衛生面での管理を目的とした公衆浴場法が制定されました。以来、銭湯は、地域住民の日常生活における入浴の場を提供するだけでなく、コミュニティの交流の場としても重要な役割を果たしています。

 💡 まとめ

温泉の定義 温泉法』に基づいて運営される入浴施設。地中から湧き出る特定の成分を含んだ温水を利用している。

銭湯の定義 公衆浴場法』に基づいて運営される公衆浴場。水質に厳密な定義はない。

 

温泉と銭湯の水質の違いを比べてみよう

温泉と銭湯は、水の由来や特徴に大きな違いがあります。

温泉の泉質と特徴

温泉の水は、地下から湧出する天然の水で、泉質によってさまざまな特徴を持っています。

例えば、硫黄泉は硫黄化合物を多く含むため、独特のにおいがあり、お湯の色は白く濁っているのが特徴です。炭酸泉は、炭酸ガスの影響でお湯の表面に小さな泡が発生し、肌にピリピリとした刺激を感じます。

また、泉質によって、温泉の効能も異なります。単純温泉は冷え性や疲労回復に効果があるとされ、塩化物泉は関節痛やリウマチに適しているとされています。

温泉では天然の水を使用しているため、水の交換頻度は銭湯ほど高くありません。ただし、温泉法により、温泉の水質検査や衛生管理が義務付けられています。

 

銭湯の水質と特徴

銭湯の水は、水道水や地下水を加熱して使用しています。銭湯では、衛生管理のために、湯船の水を頻繁に入れ替え浴槽や設備の清掃を行っています。また、銭湯の水質は温泉ほど多様ではありませんが、清潔で安心して入浴できる環境を提供しています。

💡まとめ

温泉の水 地下から湧出する天然水で、含まれる成分によりにおいや色、効能が多様。法律に基づく水質管理が行われている。

銭湯の水 水道水や地下水を使用。頻繁な水の入れ替えと清掃で衛生的な環境を維持している。

 

温泉が健康にいいって本当なの?温泉と銭湯の入浴効果の違い

温泉と銭湯は、どちらも入浴することで健康に良い効果がありますが、その効果の特徴に違いがあります。

温泉の入浴効果

温泉には、体を芯から温め、血行を促進し、筋肉の緊張をほぐす効果があります。また、温泉に含まれるさまざまな成分が、皮膚の保湿、美肌効果、疲労回復、ストレス解消など、健康に幅広い効果をもたらすことが期待できます。

例えば、硫黄泉は、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患に効果があるとされ、炭酸泉は、動脈硬化や高血圧などの循環器系の疾患に良いとされています。

銭湯の入浴効果

銭湯は温泉と同様に、血行促進、リラックス効果などの入浴効果があります。一方で、水道水や地下水を利用しているため、温泉と比較すると疾患に対する回復効果は限定的です。

また、銭湯は温泉と比べて施設数が多く利用料金が安いため、日常的に通いやすく、継続的な健康維持にも役立ちます。さらに地域のコミュニティの場としても機能しており、交流を通じた心の健康維持にも寄与するといえるでしょう。

💡まとめ

温泉の入浴効果 血行促進や疲労回復などの温浴効果だけでなく、泉質に含まれる成分によって皮膚疾患や循環器系の疾患など、幅広い健康効果が期待できる。

銭湯の入浴効果 血行促進や疲労回復などの温浴効果が期待できる。また、継続的かつ気軽に利用しやすく、コミュニティの場として心の健康維持にも役立つ。

 

▼温泉の効能についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめです!

温泉の正しい入り方や効果は?温泉の知識を身に付けるなら「温泉ソムリエ」を取得

 

温泉や銭湯を楽しむための入浴マナーと注意点

温泉や銭湯を楽しむ際は、マナーを守り、安全に注意して入浴することが大切です。

温泉や銭湯の入浴マナー

温泉や銭湯を清潔に保ち、誰もが快適に過ごせるよう、次のマナーを守って利用しましょう。

  1. 入浴前に身体を洗いましょう。
  2. 髪の毛は束ねるか、湯船に浸からないようにしましょう。
  3. タオルは湯船の外で使いましょう。
  4. 静かにリラックスして過ごしましょう。
  5. サウナではタオルを敷いて座りましょう。
  6. 貴重品は脱衣所のロッカーに保管しましょう。

 

温泉や銭湯に入る際の注意点

温泉や銭湯を安全に楽しむために、以下の注意点を確認しましょう。

  1. 心臓から遠い足先からかけ湯をし、身体を湯温になじませましょう。
  2. 長時間の入浴は避け、適度な入浴時間を守りましょう。
  3. 飲酒後の入浴は避けましょう。
  4. 持病がある場合は、事前に医師に相談しましょう。
  5. 妊娠中や授乳中の方は、医師に相談しましょう。
  6. のぼせや立ちくらみを感じたら、すぐに湯船から上がりましょう。
  7. 入浴後の水分補給を忘れずに。

 

一度は行ってみたい!日本のおすすめ温泉地5選

日本には数多くの魅力的な温泉地があります。そのなかでも特におすすめの温泉地を5つ厳選しました。

湯畑と共に楽しむ名湯|草津温泉(群馬県)

草津温泉は、湯畑と呼ばれる源泉が湧き出る光景が有名です。湯畑の周りには多くの温泉宿が立ち並び、湯もみショーも開催されています。泉質は酸性で、美肌効果が期待できます。

草津温泉ポータルサイト

 

温泉地として世界的に有名|別府温泉(大分県)

別府温泉は、世界屈指の湧出量を誇る温泉地として知られています。「地獄めぐり」と呼ばれる8つの源泉巡りや、湯けむり漂う路地裏の探索が人気です。泉質はさまざまで、効能も多岐にわたります。

別府地獄めぐり

 

登地獄谷の迫力ある光景が魅力|登別温泉(北海道)

登別温泉は、登別地獄谷と呼ばれる火山活動による迫力ある景観が見所です。硫黄の匂いが漂う中、湯煙が立ち上る光景は圧巻です。温泉街には足湯も点在し、散策が楽しめます。

一般社団法人 登別国際観光コンベンション協会

 

飛騨の小京都と呼ばれる温泉街|下呂温泉(岐阜県)

下呂温泉は、飛騨の小京都と呼ばれる風情ある温泉街が魅力です。木造の旅館が立ち並び、飛騨川沿いの散策路も整備されています。泉質は無色透明で、飲用にも適しています。

また、下呂温泉の北部には、飛騨地方の伝統的な合掌造りの建物を再現した「下呂温泉合掌村」があり、見学や体験を楽しむことができます。

下呂温泉観光協会

 

温泉ソムリエの聖地|赤倉温泉(新潟県)

赤倉温泉は、温泉ソムリエの聖地(※)として知られています。30種類以上の源泉があり、泉質や効能を比較しながら入浴できます。温泉街には足湯も点在し、雪景色を楽しめます。

※温泉の魅力を学べる資格・温泉ソムリエは、赤倉温泉にある遠間旅館の6代目館主・遠間和広氏が発足しました。

赤倉温泉観光協会

 

温泉ソムリエになって温泉をさらに満喫しよう!

温泉をより深く知り、正しい入浴法を学んで、温泉をさらに楽しみませんか?

ここからはN-Academyの「温泉ソムリエ認定講座」について紹介します。

温泉ソムリエとは?

温泉ソムリエは、温泉の正しい知識と入浴法を身につけた人に贈られる資格です。この資格は、より多くの人に温泉の魅力を伝え、温泉をより楽しんでもらうことを目的に創設されました。楽しく学びながら、温泉の基礎知識や温泉分析書の読み方、正しい入浴法を学ぶことができます。

 

おうちで学べる!N-Academyの温泉ソムリエe-ラーニング講座

N-Academyでは、自宅にいながら温泉ソムリエの知識を学べるe-ラーニング講座を提供しています。講師は温泉ソムリエ協会の家元である遠間和広氏が務め、初心者にもわかりやすい解説が好評です。

スマートフォンやタブレットでも受講でき、オンラインテストに合格すれば「温泉ソムリエ」に認定されます。温泉ソムリエの知識が身につけば、温泉旅行がさらに楽しくなること間違いなしです!

実はオンラインで完結できる!「温泉ソムリエ資格」を取るおすすめの方法

 

まとめ

温泉と銭湯は、日本の伝統的な入浴施設であり、それぞれの魅力を持っています。正しい知識を身につけ、マナーを守って温泉や銭湯を楽しむことで、心身ともにリフレッシュできるでしょう。

温泉ソムリエの資格取得にチャレンジするのも、温泉をより深く知るための1つの方法です。N-Academy「温泉ソムリエ認定講座」を受講してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

間宮まさかず
フリーライター

ポートフォリオX(Twitter)

京都在住、2児の父親。子どもの成長とともに、大人の学び直しの重要性を実感し、教育分野にも関心を寄せる。
現在はビジネス関連の取材やインタビュー記事の執筆を中心に活動。企業・ブランドの理念を広報の立場から社会に浸透させるサポートにも力を入れている。
趣味は読書と海外旅行。新しい価値観や発見に出会える機会を大切にしている。

 

 

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    編集者情報

    株式会社デジタル・ナレッジ
    教育流通事業部 事業部長 中田 康宏
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