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Pre.STUDY

「デジタルマーケティング」とは?Webマーケティングとはどう違う?

【連載第2回|企業のSNS活用で広がる無限の可能性|SNSマーケティングの成功事例】

公開日:2023年11月09日 タグ:

今や多種多様なSNSが存在し、企業におけるSNSの活用は、商品やサービスの認知拡大にとどまらず、採用、ブランディング、ファン獲得など多岐に渡ります。「自社に合う活用方法は?」とお悩みのみなさんに、本連載では他社の成功事例など交えながら、わかりやすくお伝えします。

第1回目は、SNSを活用した施策に必要不可欠である、デジタルマーケティングの理解を深めていきます。改めてデジタルマーケティンとは何か?紐解いていきましょう!

この記事を書いた人

株式会社吉和の森
代表取締役 森 和吉(もり・かずよし)
https://yoshikazunomori.com/

ウェブ解析士マスター、チーフSNSマネージャー

日本トレンドリサーチ調査によるデジタル・マーケティング会社サービス満足度、料金満足度、サポート満足度においてNo.1を受賞(2022年1月)。

「キャリア公式サイト」「広告サイト」など、アライアンスを中心とした50以上の月額公式サイト、100万人以上が利用するサイト、100以上のコンテンツの立ち上げ、集客化に成功。1日の売り上げが1億以上のソーシャルゲーム、カジュアルゲームの制作に携わるなど、さまざまな業態・業種にデジタル・マーケティングを取り入れ、企業に追い風を起こし続けている。

 

この記事を届けたい人

・採用、ブランディング、ファン獲得にお悩みのマーケティング担当者
・デジタル・マーケティングについて勉強したい方
・SNS活用の他社事例を知りたい方

デジタルマーケティングって何?Webマーケティングと違うの?

デジタルマーケティングと聞くと、Webマーケティングと同じでしょう?」と思われる方も少なくないと思います。
結論から申しますと、この2つに明確な定義の違いはありません。人によって解釈もさまざまですが、便宜的に違いを挙げるなら、「目的の幅広さ」という点が両者は異なります。
「スマホやパソコンなどを介して顧客や見込み顧客と接点を持つ」という点は同じですが、デジタルマーケティングの方が広範囲に目的を達成できるのです。

Webマーケティング

新規顧客や新規問い合わせ、新規契約などの獲得で「売上アップ」を目指す。

 

デジタルマーケティング

新規顧客や新規問い合わせ、新規契約などの獲得で「売上アップ」を目指すだけでなく、既存顧客へのフォローアップや見込み顧客へのアプローチから、「リピート購入」や「顧客のファン化(よりつながりの強い顧客に育てる)」などを行い、「売上の最大化」を目指す。

 

Webマーケティング施策で重視されるのは「買うか、買わないか」「問い合わせするか、しないか」といった二択しか選択肢を提示できないのに対し、
デジタルマーケティングはそれ以外にも「既存顧客の満足度や信頼感は向上するか」「すぐに購入しなくても将来的な顧客になるか」「自社に愛着を感じるファンになるか」など、顧客のさまざまな行動や思考に着目し、売上を最大化するためさらに広い視野での施策を検討することができます。

そのため、顧客とのタッチポイントも異なります。
Webマーケティングは、サービスサイトや企業のホームページ、ECサイトなどWeb中心なのに対し、デジタルマーケティングはそれに加えてSNSをはじめ、プレスリリース、メールマガジン、ダイレクトメール(Eメール、郵便)など多岐に渡るのです。

突然ですがちょっとここで、最近ネットで買い物したものを思い出してみてください。
その商品はどこで知りましたか? どうして買おうと思ったのでしょうか?

・SNSでバズっていたから
・検索でたまたま表示されたから
・有名インフルエンサーが紹介していたから
・メールマガジンやDMを見て気になったから
・いつも同じものを買っているから

などの理由が多いでしょう。

つまり、いきなり企業ホームページやECサイトにアクセスして商品を知ったり買ったりするのではなく、そこへ行き着くまでにいろいろな場所を経由しているはずです。そのいろいろな場所に対して、効果的なアプローチをするのがデジタルマーケティングというわけです。

特にソーシャルメディアやSNSは、いまや利用率が国民の約7割と日本のほとんどの人が使っている状況です。 (参考:総務省「情報通信白書 令和4年版」)
より多くの顧客や見込み顧客とつながりを持つなら、取り組むべきはデジタルマーケティングなのです。

「パノラマ・デジマ地図」でデジタルマーケティングの全体像を理解しよう

では、デジタルマーケティングは具体的に何をするのでしょうか?それをわかりやすくしたのが、私が作成した「パノラマ・デジマ地図」です。

パノラマ・デジマ地図

まず大きな流れとして、地図にある通り、デジタルマーケティングは3つのSTEPで進めていきます。

■STEP1「認知拡大」

各種SNSや広告などで見込み顧客と接点を持つことで、自社や商品、サービスの認知を広げる。

■STEP2「見込み顧客による検討」

オウンドメディアやLP、メールマガジンなどを活用し、見込み顧客の不安や疑問などの解消、見込み顧客が求める情報提供などを行うことで、好感や信頼を持ってもらう。

■STEP3「顧客化・リピーター化」

Webコンテンツやカスタマーサポートの最適化・充実化、既存顧客のフォローアップなどを通じて、商品の購入、継続購入につなげる。

この枠組みを効果的に行なうには、3つのSTEPをさらに6つのphaseに分解したパノラマ・デジマ式・カスタマージャーニーマップが役に立ちます。

パノラマ・デジマ式・カスタマージャーニーマップ
STEP1 認知拡大 phase1 メディア接触
STEP2 見込み顧客による検討 phase2 「疑問点・不明点」の解消
phase3 「不安点・懸念点」の解消
phase4 「企業の信頼性」「商品の魅力」をチェック
STEP3 顧客化・リピーター化 phase5  顧客化
phase6 リピーター化・ファン化

 

こちらを見ると、見込み顧客が自社や商品を認知してから購入に至るまでどのような心理、行動の変化を辿るのかイメージが湧くと思います。すると、各phaseでどんなコンテンツや情報を提供すれば効果的なのか、おのずと見えてくるはずです。
具体的な施策や事例は、今後の連載でお伝えしていきますので楽しみにしていてください。

 

企業がデジタルマーケティングで得られる3つのメリットと成功ポイント

「マーケティングといったら、他にも立て看板や折込チラシ、駅や電車内の広告などいろいろありますよね。その中でデジタルマーケティングを選択するメリットは?」

そう思われる方もいらっしゃるでしょう。ズバリ、企業がデジタルマーケティングを行うメリットは3つあります。

■メリット1:すぐに効果測定ができる

デジタルマーケティングでは、Googleアナリティクス(GA4)」やデータ解析システムなどを活用します。そのため、売上につながったページやホームページに訪問する見込み顧客がどのSNSから流入してきているのか、といった客観的データが一瞬で手に入り、すぐに効果的な改善策が打てます。

■メリット2:「one to oneマーケティング」で顧客の心を掴める

デジタルマーケティングでは、顧客一人ひとりの興味関心に合わせたアプローチをするone to oneマーケティングが可能です。不特定多数に向けた施策よりも、受注率向上が期待できます。例えば、一定の顧客に対し、購入履歴や閲覧履歴に基づいて好みそうな商品情報をダイレクトメールで送る、などが挙げられます。

■メリット3:日本全国、全世界をターゲットにできる

広告チラシなどは認知を広げる範囲が限定されてしまいますが、デジタルマーケティングを行えば日本のみならず世界中の人に自社や商品を知ってもらえます。見込み顧客の母数が増えれば、それだけ売上拡大の可能性も高まるでしょう。

ここまでお読みになり、「よし!デジタルマーケティングをやるぞ!」と思われたみなさん。
お伝えしたように、デジタルマーケティングの仕組みそのものはそこまで難しいものではありません。しかし、実施する施策は多岐に渡るため、ときにさまざまな分野の専門知識や経験も必要となります。見切り発車で始めてしまうと、「あれ? このSNSのことはまったく知らないな。何をどうすればよいのだろう……」「数値データの取り方がわからない。調べなくちゃ……」といった事態におちいることも。

そこでデジタルマーケティングでは、必要に応じて以下のような6人の専門家とタッグを組むことが成功への鍵となります。

  1. Webプロデューサー
  2. Webディレクター
  3. Webマーケター(広告代理店)
  4. Webエンジニア/Webデザイナー/Webライター
  5. SNS専門家
  6. Webコンサルタント

 

Web解析やデザイン、SNS運用など内部で専門的人材を育成するのも一案ですが、予算や時間もかかります。
デジタルマーケティングに即効性を求めるなら、まずは外部の信頼できる専門家に必要な都度サポートを受ける方が、費用対効果を考えてもおすすめです。

とはいえ、専門家といってもいろいろな人がいます。
私の経験からお伝えすると、選定の際は以下の2つのポイントを意識するとよいでしょう。

  • 専門用語を使わずわかりやすい言葉で説明してくれる人
  • デジタルマーケティング全体の流れを把握している人

 

前述したように、デジタルマーケティングはその領域が広いもの。そのため、すべてを社内の人材で賄う、というのは難しい場合もあります。
ぜひ、心強いパートナーを見つけてデジタルマーケティングの効果を高めていただきたいと思います。

 

まとめ

デジタルマーケティングについてご理解いただけたでしょうか?
もちろん、Webマーケティングだけでも売上アップは可能だと思います。しかし、SNS利用者の増加や、タッチポイントとなるオウンドメディアやコミュニケーションアプリなどの多様化といった時代の動きを考えれば、狭い範囲内で施策を打ち続けるのは少しもったいない気がします。今後はぜひデジタルマーケティングへシフトし、より多くの顧客と出会い、さらなる売上拡大を目指しましょう!

 

 

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    <個人情報保護指針>

    編集者情報

    株式会社デジタル・ナレッジ
    教育流通事業部 事業部長 中田 康宏
    何かを学ぼうとして買った教材が、「なんか求めてたものと違った」なんてことありませんでしたか? これは、長きに渡りeラーニング市場で消費者を悩ませている解決すべき課題です。私たちは、これらの学びのミスマッチを少しでも減らすために、「学びのprestudy(予習)」となる情報を集めています。
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