X(旧Twitter)投稿ネタに困ったときどうする?1日5回のポストを継続する4つのコツ
【連載第3回|はじめてのデジタルマーケティング超入門】
SNSの中でも、日本では特に広く使われているX(旧Twitter)。企業公式アカウントが数多くあり、担当者が“中の人”と呼ばれて人気を博しているものもあります。そういったアカウントの投稿(ポスト)には多くの「いいね」が付き、その数字が4桁になることも珍しくありません。
しかし、どんなに著名なアカウントでも一朝一夕で人気者になったわけではありません。当ブログでもお伝えしている通り、フォロワー数の増加やたくさんの「いいね」を貰えるようになるまでには『継続』という高い壁があります。
そこで今回は、投稿を継続するためのコツをいくつか紹介したいと思います。
株式会社吉和の森
代表取締役 森 和吉(もり・かずよし)
https://yoshikazunomori.com/
ウェブ解析士マスター、チーフSNSマネージャー
日本トレンドリサーチ調査によるデジタル・マーケティング会社サービス満足度、料金満足度、サポート満足度においてNo.1を受賞(2022年1月)。
「キャリア公式サイト」「広告サイト」など、アライアンスを中心とした50以上の月額公式サイト、100万人以上が利用するサイト、100以上のコンテンツの立ち上げ、集客化に成功。1日の売り上げが1億以上のソーシャルゲーム、カジュアルゲームの制作に携わるなど、さまざまな業態・業種にデジタル・マーケティングを取り入れ、企業に追い風を起こし続けている。
・投稿ネタにお悩みのSNS担当者
・X(旧Twitter)投稿を継続するコツを知りたい人
・X(旧Twitter)の宣伝を検討中の人
1日5回は投稿しよう
X(旧Twitter)ならば一日に5回程度の投稿(ポスト)を毎日行っていくことが大事になってきます。
しかし、5回の中で自社の宣伝ばかりというわけにもいきません。その情報がたとえ顧客に有益なものだと社内で考えられていたとしても、フォロワーに嫌われることが多いからです。こうした宣伝の頻度はせいぜい一週間に数回程度に抑えなければなりません。
そうなると、一日5回の投稿は担当者がほぼ全てひねり出さなければならないわけです。「5回」と言うと大したことがないように感じるかもしれませんが、一週間なら35回、一ヶ月なら150回です。言ってみればそれだけの“連載”を続けていかなければならないわけです。
それでも最初の数日なら、何とかなるでしょう。今までの経験を小出しにすることで、順調に投稿(ポスト)数を稼げると思います。しかしそれは長続きしません。早晩「ネタ切れ」がやってきます。残念ながらどう頭を絞っても何も出てこない状態になり、投稿が滞る。一日の投稿回数が2回になり1回になり……気づけば幽霊アカウントになってしまう。このようにアカウントが放置されていると、企業イメージは逆に悪くなってしまいます。だったらやらないほうが良いでしょう。
やるならばとにかく一日5回の投稿を死守していくこと。そのためにはなにより「これをやれば続く!」という仕組みを考えてしまうことが大切です。
①朝夕の挨拶をする
皆さん、出勤したら職場の人同士で「おはよう」と挨拶を交わしますよね。毎日の挨拶。これをX(旧Twitter)の投稿で再現してみましょう。要領は簡単。朝は「おはようございます」、帰宅前に「お疲れ様でした」とフォロワーに挨拶をすればいいのです。
「そんな内容でフォロワーは増えるの?」とお考えの方も多いかもしれません。ですが、挨拶投稿には2つの大きな効果があります。
1つは「アカウントの露出の増加」というもの。とにかく投稿数は多い方が、顧客の目に触れる機会を増やせるということです。
そしてもう一つが「企業(アカウント)に親近感を持ってもらえる」ことです。実際の社会では「挨拶をする相手」と「挨拶をしない相手」、どちらに親近感を感じると思いますか?もちろん、答えは前者ですよね。挨拶というのは、相手との距離を縮めるために大変有用なコミュニケーションツールなのです。
さて、もし投稿するのであればそこに少しだけ“自分らしさ”を付け加えましょう。「眠いですね」「雨、いやですね」「気持ちよく起きました」「今日は疲れました」「頑張った一日でした」「同僚と軽く飲みに行きます」……そういったディテールを加えて担当者の個性を感じさせると、アカウントに対する好感度はさらにアップします。
また、似たような投稿に“ランチ”があります。働いていれば就業時間中にほとんどの人が昼休憩を取り、昼食を食べますよね。『今日のランチ』という題材は、共感を呼びやすい内容なのです。ただし気をつけなければいけないのは、ランチには生活が表れるということです。身近に感じてもらえる一方、企業イメージと乖離した食生活を見せてしまうと、企業に対する顧客の見方が変わってしまう危険がありますので注意が必要です。
②今日は何の日?投稿をする
年末年始やクリスマス、バレンタインや母の日、父の日などの歳時記は、皆さんご存知だと思います。それ以外に、あまりご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんが、現代の日本はほぼ毎日何かの記念日になっています。ネット上には記念日を検索できるサイトがいくつか存在していますので、活用してみてください。「今日は何々の日ですね」と話題のきっかけになります。
この場合、もちろん何の記念日を話題にしてOKですが、会社と関係がある記念日はしっかりと事前チェックをして、普段より一歩踏み込んだ話題を盛り込むと良いでしょう。例えば飲料の会社なら「缶ジュース発売記念日(4月28日)」や「ミックスジュースの日(3月9日)」、建築関係なら「コンクリート住宅の日(5月10日)」や「大工さんの日(11月22日)」といったように、自社に関係がありそうな記念日をあらかじめ確認しておき、自社の活動と絡めて紹介する、またはフォロワーへのちょっとしたプレゼントなど企画を立てるとフォロワーの増加につながり、離反防止にもなります。
③身近な話題をネタにする
前述の2項目を網羅すれば、一日に3~4回分の投稿は出来ちゃいますね。すると、あと1~2回分を埋めればノルマ達成です。そこでつぶやく内容に関しては、なるべく身近な話題をおすすめしています。
挨拶の項でも書きましたが、企業アカウントであってもやはり人が書き込んでいること。書いている個人に対して好感を持ってもらうことはとても大事なのです。身近な話題を書き込むと、その人のパーソナリティが伝わりやすくなります。
「犬を飼っています」「桜が咲きましたね」「電車が遅延していて大変」「同僚が結婚しました」……そういった“人となり”が伝わる話題は、一見企業の情報発信からずれているように感じるかもしれません。しかし実は社内の雰囲気が伝わることで、自社と接点がなかった人に興味を持ってもらうきっかけが生まれ、最終的には顧客づくりにつながることもあります。
また“中の人”を身近に感じてもらうことで、自社商品の紹介をするときも、より伝わりやすくなります。皆さんも全然知らない人より、知っている人におすすめされることの方が真剣に聞きますよね。SNS上とは言え、やはり人はそういった感覚を持っているものなのです。
また、X(旧Twitter)には付けると情報が拡散されやすくなるハッシュタグがあります。
例えば
#企業公式が毎朝地元の天気を言い合う
#企業公式夏のフォロー祭り
#企業公式相互フォロー
#企業公式がお疲れ様を言い合う
こういったハッシュタグを上手に使って『先輩の企業公式アカウント』と交流することで、そのアカウントのフォロワーにもあなたの投稿を見てもらうことができますから、フォロワーの流入も期待できるのです。
④型をつくる
ここまで紹介したコツがつかめたら、それを一つの「型」にして、ルーティンとして決めてしまいましょう。例えば私はこんな風に決めています。
- 朝のあいさつ
- 今日のSNS
- 今日のWEB解析
- 本からネタ
- おやすみなさい
もちろんその日に語りたいことが出てきたら、その投稿をどれかと差し替えても良いし、追加しても良いのです。投稿回数は大いに越したことはありませんから。
慣れてきたら、同業他社のアカウントをよく見てみましょう。そして良いと思ったところは真似してみましょう。全てを一から作る必要なんて全然ないのです。他の企業アカウントでも、どこかからアイデアを拝借して自分なりにアレンジしているものです。
またこれは裏技的なやり方ですが、同業他社のアカウントに「いいね」やコメントをしている人は、自社の商品にも興味を持つ可能性が高い、いわば見込み顧客。ですからその人たちに、同業他社の投稿へコメントをする、「いいね」を押すといった形で自社の存在を認知してもらいましょう。フォロワー増加につながる可能性が高いです。
まとめ
ここまで、SNSを運営してネタ切れにならない方法をお伝えしました。
継続していくコツは、「一回一回の書き込みを面白くしよう」などと思わずにとにかく続けていくこと。それが、SNSマーケティングではとても大事なのです。
ぜひ参考にして継続できるようにしていきましょう。
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編集者情報
株式会社デジタル・ナレッジ 教育流通事業部 事業部長 中田 康宏 | |
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