N-Academy Interview

コミュニケーション術としての魔術(マジック)

Mr.マリック氏インタビュー

コミュニケーションとしての魔術(マジック)

最近、マジックが静かなブームらしい。見るだけでなく、その技術を学ぼうという人が増えている。今、人気なのは、少人数を相手に技を見せるテーブルマジックだ。 人前で技を披露し、楽しい時間を共有する。相手は家族や友人だ。ただの宴会芸から、コミュニケーションツールへ。そんなマジック事情をレポートする。


洋の東西、人類の歴史にマジックあり


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古代エジプトの壁画には、杯と玉を使ったマジックが描かれているという。つまり4000年以上前から、マジックはすでに存在していたのだ。 マジックは「手品」や「奇術」を意味する英語だが、中世ヨーロッパの暗黒時代、悪魔と契約した者が使った「魔術」も、またマジックである。
一方、日本では、奈良時代に伝来した大道芸が「幻術」や「妖術」に発展、江戸の歌舞伎では、「幻術」などを扱った物語が人気を集めた。明治以降には、日本人マジシャンも世界で活躍している。
このように、マジックは世界中で時代を超えて存在してきた。それはなぜだろう?
現代のマジックブームを牽引し続けるスターマジシャン、Mr.マリックに尋ねてみた。

マジックは子育てにも使える!?


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「紀元前からあるということは、やっぱり人間の根幹にこういうマジックというものが必要だから残っているんでしょうね。 マジックは万国共通のコミュニケーションツールなんです。言葉がいらない。世界各国をまわりましたが、TAXI、HOTEL、MAGICの3語は、世界中どこでも、TAXI、HOTEL、MAGICです」
世代・人種を越えて人と人をつなぐコミュニケーションツール。Mr.マリックはマジックの魅力についてこう語る。では、現代ではどんな接し方があるのだろうか?
「一般的には宴会芸かな。ビジネスマンなら、名刺をつかって簡単な”つかみ”もできますね。でも、もっとすごいマジックの活用法がありますよ。それは、子育てです」
世界に共通のコミュニケーションツールであるマジックは、子どもたちにも有効という。
「マジックは、子どもたちに純粋な好奇心を芽生えさせます。『え!?』『なんだろう』という感動から、すべてが始まります。マジックは親子で楽しめるものとしては、最強じゃないですか。」
世界中で、子どもの心を瞬時につかんでしまうマジック。まさに、魔法の技だ。言葉が通じなくても、マジックがあれば通じ合うことができる。なるほど、まずは「子どもだまし」ができるかどうか腕試し、なんて楽しそう。
「旅行に行ったとき、道端に落ちている小石を拾って、さっとマジック。それだけで、子どもにとっては忘れられない旅になりますよ。親がマジックをやれば子どもは純粋にすごい!と思う。 子どもは親と一緒に遊べることが何よりもうれしいものです」
マジックで深まる、家族の絆。ところで、マリック氏のご家庭でも、マジックは日々行われているのだろうか?
「もちろんです。孫には、マジックを見せたくなくても見せろと言われます(笑)。孫たちには、指先を使ったマジックを教えたいですね。デジタル社会の今だからこそ、ローテクやアナログのマジックは重要なツールだと思っています」

なぜ人はマジックを学ぶのか


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では、実際に習っている人々は、マジックをどのように楽しんでいるのだろうか?Mr.マリックの「マジシャン養成スクール」を受講する人に、話を聞いてみた。
「息子に披露したら、『お母さん、タネが見えてるよ』と大笑い」
「家族旅行で妻にコインの出現マジックを披露、大成功でした。長年連れ添った仲ですが、新鮮な刺激がありました」
彼らがマジックを披露するのは、多くがやはり家族や友人の前だった。会社の宴会や社員旅行で、というケースもあるが、より身近な人たちと楽しみを共有したいという気持ちが最近は強くなっているようだ。
「もっと驚いて、楽しんでほしいから、引き続き練習に励んでいます」
「単に演じるだけでなく、いかに魅せるかが大切。勉強になりました」
多くの人が相手の驚く顔に味をしめ、さらに一生懸命になるようだ。人前で失敗しても、次回は成功させようと前向きになるという人も多かった。学んでみてさらに深い世界を知り、何度も何度も練習して、 人前で披露する。そこで成功し、会話も弾んだときの喜び。それは何にも代えがたい。
「マジックの種明しを見るのが好きで、自分でもやってみたかった」
「今では、テレビなどでマジックを見たときに、あやしい場所を探すようになりました」
マジックの番組を見ながら、皆でつっこむ、やってみる。それもまた、楽しいひとときだ。マジックのあくなき探求心がテクニックを向上させ、人の輪をさらに深めていく。

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2010年8月開催「超魔術ライブ&セミナー」より

<講師プロフィール>


teacherMr.マリック
サイキックエンターティナー

「超魔術」という新たなマジックジャンルを確立し、日本にマジックブームを巻き起こす。 また約30年前に日本初のマジック専門ショップを開店し、マジックスクールや通信教育も展開してきた。 現在も各メディア、ライブ出演も多数しながら、マジック著書やDVD出版などを初めとするマジック研究でも第一人者として活躍し若手マジシャン育成、プロデュースやJCS(ジャパンカーディシャンズスクール)も主宰している。

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